南九州の外城の町並み、麓の町並みの記録です。
坊泊





久志は,坊津の久志浦に面する集落で,隣の泊から約4kmの位置にあり,旧坊津町の行政の中心として久志に町役場が置かれました。藩政時代は久志秋目郷の地頭仮屋が久志に置かれ,旧坊津町役場前の通り沿いに麓の面影がみられます。

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久志浦(旧久志中学校より)

泊〜久志間は,かつては丸木崎を大回りし,見通しの悪いカーブが連続する1.5車線の道路で結ばれていましたが,現在はトンネルが開通し,アクセスが良くなっています。丸木崎を回るルートは南さつま海道となっている。
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丸木崎展望所付近(南さつま海道)
左上は泊浦。かつて(47年前)父の運転する車で久志から丸木崎を経由して下る途中に前方に広がる泊浦と集落の景色は実に印象的でした。当時の風景は現在も変わりません。

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久志の中心
右の建物は南さつま市役所坊津支所久志庁舎(地頭仮屋跡)。隣は久志郵便局。
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上の通り入口付近(左)、九玉神社(右)
九玉神社は村社。秋目にもある。

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久志の町並み
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久志中学校跡(左)、近くの石柱門(右)
久志中学校は平成22年に閉校し、坊泊中学校と統合し坊津学園中学校(泊)へ。現在は小中一貫校の坊津学園。

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久志の町並み
真っ直ぐ延びる通り沿いに石垣と生垣が続きます。左の屋敷跡は東京・町田市の玉川学園創設者である小原國芳先生の生家跡。現在は記念公園。
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石柱門(左)、石垣(右)
地頭仮屋跡前の通りに麓の形態(石垣や生垣,石柱門)が残ります。
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小原國芳先生の生家跡
現在は記念公園。左の石垣は当時の堤防。
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久志の町並み
通りの両側に石垣や生垣が続く(上下)
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当日、南さつま海道を走る「ツール・ド・南さつま」が行われていました。
久志の皆さんと一緒に小旗を振って応援する。 久志_12
国道226号線(左)、旧久志小学校(右)
左は「ツール・ド・南さつま」の様子。右は休憩地点となった旧久志小学校。

訪問日:2019年10月5日
備 考:久志の五十石どん(久木元家・小原家),久志の回船問屋(中村家・重家)
参 考:坊津町郷土誌等

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