勝目麓は,薩摩半島の南部中央に位置する小さい麓で,武家門は見られませんが,石垣や生垣など麓らしい往時の町並みが良く残っています。

藩政時代は,山田郷(上山田村・中山田村・下山田村)と呼ばれ,中山田村に地頭仮屋が置かれました。明治に入り三村が合併し勝目村となります。

地頭仮屋跡
石柱門と石塀が残る。

地頭仮屋跡

勝目麓の町並み(2005年正月)
地頭仮屋前の街路に沿って石垣が続き,屋敷内には剪定された立派なイヌマキ群が見られます。石垣のデザインが屋敷の庭木や日本家屋とよく調和している。

勝目麓の町並み(2008年夏)
石垣のデザインが左右で微妙に異なっているようです。

古い洋館(椎原医院)

旧勝目郵便局
国の登録有形文化財。昭和16年築。建物の維持管理には建物を活用することが望ましいと思います。

石垣の数々
勝目麓には石垣がよく残っている。右は斜家という名前のお店。

石垣と生垣(2005年正月)
上記の画像と同じ場所から写したものです。

武家屋敷(2005年正月)
立派な石塀とイヌマキなどの立派な庭木が見られる。勝目麓の石垣は頂部に笠石を載せた石塀が多く見られます。

石柱門
頂部に笠石を載せた立派な石柱門。切石積みの石塀が左右に続く。

石柱門と石垣
ここの石柱門は頂部に丸く尖った石を載せているデザインが面白い。いつ頃の製作かは分からないが、他の麓ではほとんど見られない。

国道沿いの町並み

国道沿いの石垣
国道225号沿いに青みがかった石垣が続く。屋敷跡にイヌマキが残っている。上ノ口交差点付近。

イヌマキの門(左)と石柱門(右)
イヌマキで門をこしらえる例は、入来麓や高江麓でも見られます。
訪問日:2008年8月11日(2005.1)
備 考:勝目麓交差点から県道29号を少し行くと中世山城・勝目城跡の登り口がある。
参 考:
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